『寂しい』の隙間から孤独が生まれた日
長いようで短かった、実家での春休みが終わったら、なんだかとてもやる気がなくなってしまった。
私は、実家から少し離れた場所に住んでいる。
今住んでいる場所は、専門学校時代から住んでいる場所。(途中違う市に移動したけど)
専門時代の友だちは、ぶっちゃけもう疎遠になっていて、連絡も取っていない。
実際学校に通っていた時も、そこまで深く語り合った友だちっていなかったのかもしれない。
あっさり縁が切れてしまったなぁ、なんて思っている。
というか、みんな同じ道、同じ職場に勤めることになっていたので、友だちというよりかは、『同僚』というくくりに近かった気がする。
それ故に、会っていても、いつも仕事の話が付き纏っていて、なんだか窮屈な感じがしていた。
仕事と、友人関係とを切り離したかったのかもしれない…。
話は戻って、実家に戻ると、気心知れた友人がいて、連絡を取れば次の日、または翌々日なんかに会えてしまったり、働いているカフェにだって顔を出しに行けてしまう。
会いたいと言えば、会う日をサクサクと決められるし、車やバス、地下鉄なんかでビューンと飛んで行ける。
会いに行くまでの道なりも、「あぁ、懐かしいなぁ」と思いながら通るので、つまらないことなんてひとつもない。いや、むしろ変わり映えのしない、あの時のままの情景が心を満たす。
そう、『寂しさ』なんて微塵も入る隙がないし、そんな感情なんて起こらない。
だから、地元って好きなんだよね。
住んでいる家に戻ってくると、ホッとするんだけれども、仲間から引き剥がされてしまったように思える。
すぐ会いに行けないんだ、って急に寂しくなったりして孤独を感じる。
そうすると、その隙間に考えなくても良い仕事の悩みや不安、どうにもできない人と人との関係についても、うじうじと考えてしまう。
もう、そんなこと考えたくないのに…!
この、寂しさを埋めるために、夜中まで仕事をしてみたり、本を読んでみたりする。
ときたま、救ってくれる言葉が現れたり、嬉しい連絡が来たらラッキー。
今日は、きっと何も起こらずに、「あぁ、いつも通りの、なんてことない、ちょっと寂しい日だったな。」って思いながら眠るんだろうな。
けれども、約束があるから、それを励みに日々がんばるよ。
それでは、おやすみなさい。