メモの中のたからもの
今週のお題「メモ」
昨年の夏くらいから、読書をするようになった。
いや、昔から読書は好きだったんだけれども、就職や、結婚や、出産育児などですっかり忘れていたんだ。「読書が好きだ」ということを。
現在私は、3歳の娘を育てながら、夜はパソコンを使っての仕事をしている。
日中は、育児や家事優先で、娘が幼稚園に行く日は、合間の1〜2時間に仕事を。
夜は基本的に仕事で、娘が早く寝てくれる日は22時〜23時くらいまで。
遅い日は、日を超える時もある。
故に、読者の時間は1日に1〜2時間程度、細切れに読むこととなる。
当然、途切れ途切れの読書であるため、「あれ?どんな内容だったっけ?」「どんなところが良かったんだっけ?」と忘れることがある。
それが何故か悲しくて、育児や家事、仕事のせいにしたくなくて。
読んだ本の素敵な所や心に刺さった部分をメモするようになった。
読了後すぐに、記録として『読書感想文』を書くことがある。
アウトプットをする時にも役立っている。
↓ちなみに、最近書いた読書感想文はこちら。
【深夜の読書感想文】『月とコーヒー』私だけが知っていれば良い、生きる糧。 - わたあめになりたい日記
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素敵がいっぱいつまった私のメモ。
なんだか辛いときに、救いを求めて開くときもある。
天を、星が動いてゆく音がして耳の奥に聞こえてきそうなくらい、しんとしている孤独な夜中だ。かすかすの心に、コップ一杯の水がしみてゆく。少し寒くスリッパをはいた素足がふるえた。 引用元:吉本ばなな『キッチン』
吉本ばななさんの『キッチン』という有名な小説の一節。
この言葉をはじめて読んだ時の衝撃。
こんなにも光っていて、透明で美しい文章を書く人がいるのか、と…なぜ今まで誰も教えてくれなかったのかと…ばななさんを知っていた人すべてに嫉妬したくらい…!!
どの物語もエッセイも、クラッとするほどの美しい言葉が紡がれていて、ページを捲るとほくほくする。
ひとつ読み終えると、「次は何を読もうかな?」って思うのに、「あ〜やっぱり、あれをもう一度読みたいな!」って気持ちにもなり、日々葛藤である。
そんな、ばななさんの素敵な言葉がいっぱい詰まったメモは、わたしの宝物でもあり、人生の道標にもなっていくのかなぁ…とも思う。
さて、今日のベッドタイムは何を読もうかしら。